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西都市下三財地区。この界隈は三財川に沿って田園が広がり、九州山地の南端を形成する山々を望む台地では畑作と畜産が盛んだ。 あまりにも有名な甘藷焼酎“月の中”を醸す岩倉酒造場の界隈は小学校、中学校、運動公園・・・とささやかな空間。道路をトラクターががたごと・・・と通り過ぎていく。集落を突っ切る生活道路から少しはずれると、牛舎から顔を出した牛と目が合うこともあり、のどか、ゆっくりとした時間が流れている。 生活道路沿いに立った年季の入った看板は誰ともなく蔵の所在を告げている。これを目印に路地へ入れば、数十mで岩倉酒造場さんに至ることが出来る。 地元でも中々購入することの出来ない焼酎ではあるが、このような看板が現存していると言うことを好ましく思う。蔵の所在を看板がしっかりと主張することで、農村という風景の中に蔵があることを印象づけている。焼酎蔵の様な地場産業は文字通り“土地”に立脚していなければ成り立たない。消費構造が変わったとしても、集落内の近所付き合いは不変だ。 蔵が地域のパズルの1ピースとしてあり続けること。折り重なったリアルな人との関係の延長線上から遊離してしまえば、永くその土地にとどまることはできないだろう。年季の入った看板はそのことを自らの身をもって証明してくれており、蔵が地域と歩む事を選択するという姿勢を訴えかけている様に思えたのだ。
by minaminkaze
| 2010-12-23 22:54
| 宮崎県(児湯)の看板
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